今回は、関節痛の原因になる“サボリ筋”と“ガンバリ筋”の関係について、膝関節を例にしてお伝えしていこうと思います。
近年、膝の痛みを抱えた方は急増していて、約3000万人にものぼると推測されています。
膝関節は、体重を支えたり、歩いたり、運動に大切な役割を担っていますが、その分負荷もかかりやすくなっています。上の図は右の膝関節の周辺の図ですが、膝から太ももにかけての内側の筋肉はしばしば筋肉が弱くなりやすい・使われにくい、という特徴があります。
内側の筋肉が弱くなったとしても、普段の体重は変わりませんから同じように支えないといけません。そこで、体重を支えるために他の筋肉も使い始めます。それは、外側の筋肉になり外側の筋肉がどんどん頑張り始めるようになります。
JTAフラッシュリプロ療法・関節トレーニングを行う日本JTA協会では、内側の弱くなってうまく働かない筋肉を“サボリ筋”、反対に外側の筋肉のようにより働くようになった筋肉を“ガンバリ筋”と呼んでいます。
“サボリ筋”と“ガンバリ筋”ができた結果、膝の内側と外側の筋力のアンバランスが生まれます。左右のアンバランスな筋力によって、膝関がねじれて動くようになり、関節に負担がかかり痛みを引き起こします。また、歩き方やO脚などの脚の形にも影響します。
当院では、まずはうまく働けていない・使えていない“サボリ筋”を促通(働かせること)させます。そうすると、“サボリ筋”の筋力が上がるので、“ガンバリ筋”の負担が減り“ガンバリ筋”も緩んでいきます。その結果、ねじれのない正常な関節運動となって関節が安定され、痛みが解消されます。
JTAフラッシュリプロ療法は、ご高齢の方から小学生の方までどのような年齢の方でも行える運動療法です。また施術の負荷量もそれぞれのお身体の状態に適した強さで行っていきます。“サボリ筋”と“ガンバリ筋”の関係は、腰や肩などどのような関節にも当てはまりますので、膝、腰、肩などの痛みでお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。