ツボを選んでお灸をすえるのですが、ツボとは一体どういうものでしょうか。ツボは身体の不調の反応があらわれるところで、身体を縦に走っている経絡といいう通路に存在し身体のいたるところにあります。びわの葉温灸のページで少し紹介していますが、通路である経絡に生命活動を支える気血(きけつ)が流れ、全身に栄養を届けます。
では、ツボはどうやって発見されたのでしょうか。頭が痛む・肩か痛む・胸が苦しいなど身体の不調がでたとき、本能的に身体のどこどこに手を当て押したりさすったりしてやわらげることがあります。大昔の人は、確実な手立てが分からないなか少しでも痛みを抑えるため、本当に色々なこと試されたのだと思います。その中の一つが、患部以外の身体の部分も触って押して、何か痛みをやわらげることができないかと追究することでした。どこを押さえればよりやわらぐのか・どのうように押さえるのか、そして、様々な刺激の与え方も考え出され鍼やお灸の発展へと繋がりました。それらは集積されていき経験に基づかれたツボとして定められ、体系的にも整理され東洋医学の理論として今日に至っています。