こんにちは、健康心理アドバイザーの酒井悠次です。
先週、14日から始まった大相撲初場所。数年ほど前から、父親の影響でよく観るようになりました。
今場所は、3場所ぶりに復帰する横綱照ノ富士、大関霧島の綱取りであったり、期待の新人、大の里の新入幕と楽しみな場所です。
さて、大相撲には大相撲ならではの文化、世界を表す言葉が数多くあります。
そのなかに3年先の稽古という言葉があるのですが、この言葉が大相撲の世界だけでなく私たちの日常にも役立ちます。
3年先の稽古とは、力士の強さはすぐに身につくものではない。だから将来を見据えて稽古や身体づくりに励んでいくという意味です。
確かに、大相撲の解説を聞いていても目先の勝利にこだわるのではなく、もっと先を考えてという言葉をよく聞きます。
そして、この言葉が持つ意味は、私たちの日常、仕事や趣味、やりたいこと、目標達成にも役立ちます。
というのも、自分がどんな物事、ジャンルに取り組んでいてもすぐに成果がでることが少ないからです。
たとえば、
ダイエットでも運動をすればすぐに痩せるというものではありませんよね。半年、1年とある程度の時間が必要になります。
勉強やスポーツ、仕事を覚えたりするのもそうです。どれもすぐに成果がでることは少ないでしょう。
とはいえ目に見える成果、結果がでないのは当然、苦しさもあります。なので諦めてしまう、止めてしまうのはしょうがないことかも知れません。
そこで思い出したいのが3年先の稽古という言葉です。
もし今、その頑張りが思ったような成果が出てないとしても、半年後、3年後と将来につながる意識を持てば少し気が楽になりませんか。
面白いもので考え方、意識を変えることで心が楽になったり、未来につながるエネルギーを蓄えたりすることができます。
『幸福優位7つの法則』の著者、ショーン・エイカー氏は、
「脳の働きをほんの少し調整することで、現実の環境の中で、上方へ向かう道が誰でも見出せる」。
そして「日々の行動を自分の心がいかにとらえているかが、その行動自体よりも現実を決定する」と述べています。
目の前の状況をどう捉えるか、考えるかで未来を切り開く推進力にもなります。
今場所、残念ながら休場した北青鵬。北青鵬も大の里と同様に有望な若手力士です。しかし、右膝半月板損傷のため休場することになりました。膝の手術もする予定だそうです。
ただ師匠である元横綱白鵬の宮城野親方は、この機会を生かして新しい北青鵬を作ってほしいと前向きに捉えています。
幕内優勝回数45回を誇る大横綱、白鵬。自身も膝の怪我に苦しみながらもこの偉業を果たしました。
そんな親方を見ている北青鵬も親方の言葉どおり、この機会を良いチャンスにつなげられると思います。
もし今、あなたが何かにチャレンジをしていて上手くいかないと悩んでいたら、3年先の稽古という言葉を思いだしてください。
そして、より良い未来につなげるにはどんな意識、捉え方をしたら良いのか、ほんの少しずつでも良いので考えてみてくださいね。
参考文献
『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』(ショーン・エイカー高橋由紀子訳 徳間書店)