コラム「健康を科学する」酒井 悠次

幸福力を生みだす書くちから

幸福力を生みだす書くちから~幸せ発見力を高める3つのいいことワーク~

 

こんにちは、健康心理アドバイザーの酒井悠次です。第3回目となる本日のテーマは『幸福力を生みだす書くちから』です。

  

普段、皆さんはどんな書き物が多いでしょうか。仕事であれば報告書やレポート、企画書であったり、私生活では買い物リストやちょっとしたメモなどがありますよね。

 

私たちが当たり前のように行っている書くことですが、実はもの凄い力を持っていることをご存じでしょうか。

 

ユーチューブや書籍でメンタル疾患の予防法を発信している精神科医、作家の樺沢紫苑さんは書くことについて、ストレス発散効果や自己洞察力が高まる、自己成長ができるアウトプットツールとしてその効果を紹介しています。

 

今年76歳になる私の父も、この数十年、書く力によって、生きてきたと言っても大げさではありません。

 

というのも、私の母は12年前、卵巣癌を患い58歳で亡くなりました。

 

そのため長年、連れ添った父親はひどく悲しみ、自分を責めていました。とても仲の良い夫婦でしたので、その喪失感は計り知れないものだったと思います。

 

そんな父は母との思い出をノートに書き始めるようになりました。ノートを通して、まるで母と会話をするようにその思いを毎日、毎日、書くようになったのです。

以前、どんなことを書いているのかと聞いてみました。すると、父はそのノートに後悔の言葉であったり、感謝の言葉、楽しかった思い出を書いているのだそうです。

 

そうして、母への思いを書くことで、父は少しずつでも気持ちの整理をつけ、悲しみを癒してきたのだと思います。

もちろん、全ての後悔、悲しみは癒えるものではありません。

ですが、父は母との思い出を胸になんとかこの数十年を無事に過ごせて来れました。

 

ところで父は慢性腎不全という病気を患っています。慢性腎不全とは腎臓の機能が働かない病気です。慢性腎不全には透析治療をする必要があるのですが、実はその治療を病院ではなく家で行っています。

 在宅で透析をするためにはトレーニングが必要になります。そのトレーニングにも父は前向きな気持ちでチャレンジして技術を習得し、家で透析治療をすることが可能になりました。

 

何よりも大切な存在であった妻を亡くした父でしたが、そのなかでも母への感謝の気持ち、楽しかった思い出をノートに書くことで幸せな気持ちになれ、新しいことにもチャレンジすることができたのだと思います。

 

ハーバード大学で講師を勤め、『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』の著者であるショーン・エイカー氏は、幸福感がもたらす効果について次のように述べています。

 

人は幸福感を覚えているとき、つまり、心のあり方や気分がポジティブであるときに、頭がよく働きます。

思慮深く創造的になれ、新しい考えに対して心を広げて、認識や行動における視野が広がります。その結果、やる気が生じ、結果的に物事がうまくいく。

 

また、エイカー氏は、

「成功すれば幸せ」ではなく「幸福感が成功をもたらす」。幸福感やポジティブな心があらゆる面でいい結果を生むことを指摘しています。

 

では最後にそんな幸福感を高めてくれる3つのいいことワークをご紹介します。

 

3つのいいことワークは、ポジティブ心理学の創設者であるマーティン・セリグマン博士が考案したものです。

 

やり方は簡単です。寝る前に今日起きた「良かったこと」「嬉しかったこと」「楽しかったこと」「感謝したこと」「達成したこと」などを3つ書き出してみて下さい。

たとえば、下記のような例です。

(1) お酒を10日間、止められて良かった。

(2) 久しぶりに高校時代の同級生と話せて楽しかった。

(3) 太陽を浴びながら散歩ができて気持ちよかった。

 

セリグマン博士の研究では、このワークを毎日、寝る前に1週間行った被験者は幸福度、自己肯定感、レジリエンス(心の復元力)の向上、うつの軽減が報告されたようです。

私もこのワークは毎日、行っています。私自身の感想としては、小さな幸せに気づきやすくなったり、人への感謝の気持ちが高まりましたね。

 

ポイントとしては、寝る前に行うのが有効です。寝る直前に行うことで、ポジティブな気持ちのままで眠りにつくことができるからです。

また、慣れてきたら3つだけでなく5つ、6つと数を増やすのも良いですね。いずれにしても大切なことは、嬉しい、楽しいとポジティブな感情を味わいながら眠りにつくことが大事です。

 

おわりに

いかがでしたか。忙しい現代を生きる私たちにとって、書くことは日々の業務、雑事をこなすだけになりがちです。

ですが、それはとても勿体ないことです。書くことは幸福、幸せに気づけるサポートをしてくれます。

ぜひ今回ご紹介した3つのいいことワークを活用してあなたの脳を幸福脳へと変化させてみて下さいね。

 

 参考文献

『精神科医が見つけた3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』(樺沢紫苑 飛鳥新社)

『精神科医が教えるストレスフリー超大全』(樺沢紫苑 ダイヤモンド社)

『ゆほびかGORD vol.18』(ハーバード式幸福と成功を呼ぶ教室 33-50頁 2013年3月29日 マキノ出版)

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