こんにちは、健康心理アドバイザーの酒井悠次です。
「自分では一生懸命に頑張っているのにうまくいかない…」
「他の人ができることが自分にはできない…」
そんな悩みを持ったことはありませんか。
仕事や人間関係、健康、スキル習得、キャリア形成。目標達成に向けて頑張ってはいるのに思うような結果が出ないと落ち込んだり、自信を失ってしまいますよね。
その結果、行動することが怖くなったり、せっかく始めたことを止めてしまう。
私自身、何か物事を始めても途中で挫折して止めてしまうことが多々あります。その度に「あぁ、なんで自分は〜」と自己嫌悪に陥ってしまいます。
何とかそうした状態から抜け出すために様々な書籍を読み漁り、その方法論を試してきました。
そうした中で、私なりにあるポイントを押さえることで気持ちを立て直し、新しい一歩を踏み出すきっかけを作れるようになりました。
そのポイントとは、本音の自己対話を紙に書き出すことです。
自己対話とは、簡単に言うと自分との対話を言います。たとえば、「今日の夕食は何をしようかな?」と考えたりするのも自己対話です。私たちは意識的にも無意識的にも常に自分と対話をしています。
そして、自己対話、それも本音の自己対話をうまく活用することで調子が悪い、物事がうまくいかない状態を抜け出すことができます。
なぜなら、本音の自己対話をすることで心理的な抵抗を外せるからです。
「やりたくのに何でやらないといけないんだろう…」
「めんどくさい…」
「難しいすぎる…」
「何でやらないといけないんだろうか…」
「そもそも自分には向いていない…」
etc…
物事がうまくいかない時は、こうした感情が頭を駆け巡っているかと思います。
これらの感情を頭に抱えたままでは、思うように行動するのは困難ですよね。
ですので、これらの感情を一度、紙に書き出します。
書き出すことで心理的な抵抗、気持ちの整理がつきやすくなります。また、うまくいかない原因に気づいたり、解決策が見つかったりもします。
精神科医、作家の樺沢紫苑さんは、頭の中にある情報をすべて書き出すことを「脳の棚卸し」と呼んでいるそうです。
そして、自分の脳を100%のパフォーマンスで効率的に使うためには、脳の棚卸しが必須だと言います。
たとえば、頭の中だけでスケジュール管理をするよりも手帳を使う方が効率が良いですよね。ですので、効率的に脳のパフォーマンスを上げるのに紙に書き出すことはとても有効です。
もう一つ大事なポイントをお伝えします。
それは本音の自己対話で書き出した後、今度は自分に力を与える質問することです。
たとえば、
「では、どうしたいの?」
「これをやることでどんな意味があるんだろうか?」
「本当にやめたいんだろうか?」
「そもそも、なぜこれを始めようとしたんだろうか?」
「何か楽しめる部分はないだろうか?」
etc…
陰と陽、コインの表と裏があるように物の見方は一面だけではありません。自分の捉え方次第で良くも悪くもなります。
そして、どういう質問を自分にするかでその見方は変わります。
なので、自分に力を与える質問を投げかけてください。
大切なのはその質問の答え自体ではありません。質問を活用することでより良い感情、未来に焦点を当てることです。
そうした一つ一つの質問の先に、自分の気持ちをうまく立て直し、新しい一歩を踏み出すきっかけになりますよ。
参考文献
『学びを結果に変えるアウトプット大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)