こんにちは、健康心理アドバイザーの酒井悠次です。
遅くなりましたが明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
2024年が始まって3週間ほど経ちますが、いかがお過ごしでしょうか。
昨年に引き続き、このコラムでは心身とこもに健康になれる知識をお伝えしていきますのでどうぞよろしくお願いします。
さて、「一年の計は元旦にあり」ということわざがあるように年始めに今年の目標や計画を立てる方も多いと思います。
一年の計は元旦にありは、物事は最初が肝心であり、準備や計画が疎かでは失敗、挫折する。だから計画をしっかり立てることが大事という意味です。
やはり行き当たりばったりで物事を進めるよりも、家を立てる前に設計図を作るようにしっかり計画を立てた方が目標達成に向けスムーズに行動できます。
とはいえ計画を立てたものの実施できず計画倒れになる場合もありますよね。目標をすっかり忘れてしまう場合もあります。そもそも、しっかりとした計画なんて作る時間がない方も多いでしょう。
そんな時に役立つのが目標をカレンダーに書き込むことです。
カレンダーというと一般的に予定を書き込むことが多いと思いますが、目標達成にも役立つツールになります。
というのも、カレンダーに書き込むことで脳の機能であるRAS(Reticular Activating System)を効果的に活用できるからです。
RASは日本語で脳幹網様体賦活系と呼ばれ、必要な情報を集めてくれる役割があります。
たとえば、車のカーナビのように目的地を設定すればルートを教えてくれますよね。
同様に目標を設定することでRASが必要な情報、アイデア、気づき、やるべきことを教えてくれます。
そしてRASを上手く活用するために書くことが有効になります。なので、目標をカレンダーに書き込み、それを眺めることを習慣化することでRASを有効に活用できます。
また、カレンダーなので期限を意識しやすいのもポイントです。
期限を意識することで、目標に向けてのスケジュールが組みやすくなります。
「いつまでに達成するのか」
「そのためには今、何をすればいいのか」
というように目標から逆算した意識を作りやすくなります。
一流のプロアスリートはこの逆算思考を使うのが上手いです。試合に向けて体力、技術、コンディションの状態を上げるため、試合の日から逆算して思考する習慣を身につけています。
ちょうど今、プロ野球選手の自主トレ期間ですが、その目的はシーズンでのパフォーマンスを発揮させるための準備期間です。
そうした逆算思考がカレンダーを使うことで自然と身についていきます。
カレンダーに目標を書く。そして、それを眺める。シンプルですがその効果は抜群ですので試してください。
参考文献
『学びを結果に変えるアウトプット大全』(樺沢紫苑 サンクチュアリ出版)