新型コロナウイルスの感染拡大が始まって3年目の秋を迎えました。
コロナ渦により人それぞれに様々な変化が訪れ、ストレスを抱えるようになった方も多いと思います。
コロナ渦に入って、当院では耳鳴りや突発性難聴など耳に関係する症状のご相談をとても多くいただくようになりました。
ほとんどの方が、検査では異常が見つからなくて原因が分からない状態です。
こういった場合、自律神経のバランスが崩れている可能性が考えられます。
自律神経は、循環や呼吸、発汗や体温調節など、24時間自分の意思とは関係なく身体の機能をコントロールしてくれています。
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。「交感神経」は、緊張しているときや興奮しているときに働き、身体が活動するのに適した状態にコントロールします。反対に「副交感神経」は、リラックスしているときに働いて身体を休めることに適した状態にコントロールします。
両者は状況に応じて自動的に切り替わって、バランスをとっています。
何か生活の中でストレスが多くなると、交感神経が活発になって身体が興奮モードのスイッチが入った状態が続いてしまいます。
だからといって「副交感神経」だけがいいというわけではなく、状況に応じてがバランスよく切り替わることが理想的です。
「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れると、身体に不調が起こりやすくなります。耳鳴りもその症状の一つとして考えられます。
身体に緊張が入ることが多く、「交感神経」が優位となった状態に対して、はり治療は「副交感神経」を高めるのに有効です。
原因不明の耳鳴りや突発性難聴に対して、自律神経のバランスを整えて改善されておられる患者様が多くいらっしゃるので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。