前回は、丹田を使った腹式呼吸をお伝えしました。今回もその続きで丹田について書いていきたいと思います。
まずは丹田の場所ですが、お臍から指4本分下の下腹部にあります。東洋医学において丹田は、人体のエネルギーである精気を宿すところとされています。鍼灸の業界では、よく「丹田を充実させる」といったふうに表現され、治療の際にも重要なポイントになっています。
スポーツや武道などの世界でも丹田についてはとても重要とされていて、丹田を使うことで身体のコア(核となり中心となる部分)が安定します。核となる部分・中心が安定すると余分な力みがとれ効率良く身体を使うことができ力を伝えることができます。私があん摩マッサージ指圧の手技で一番大切にしていることは、丹田を使うことです。
少し抽象的な内容が多く丹田を使うというのは分かりにくいかもしれませんが、丹田を使うために一番大事なことは「意識する・イメージする」ことです。お臍からお臍から指4本分下くらいの所に、大体でいいですのでここらへんにあるな~と意識をもって腹式呼吸のセルフケアをやっていただきたいと思います。